高清浄化部品のご紹介

高清浄滅菌器部品(SUS316)  高清浄 充填ノズル(SUS316L)
   
ホッパーの電解式バフカス除去 複合電解研磨作業風景 
 製品表面を溶解させず、表面の不純物を完全除去し、クリーン化します。  


高清浄ステンレス加工(クリーンステンレス加工)


1.材質の選定


■主なステンレスの材種・・・・・・・・・・・・・弊社で主に使用している材種です。

 材質 弊社での使用方法 
 SUS304
(18
−8ステンレス)
 ホッパー類やシュート、カバー類、機械フレーム等、大変多く一般的に使用しています。
 SUS316  18%のCrと12%のNiを含み、それにモリブデン(Mo)を添加して耐食性、耐孔食性をさらに向上させたステンレス鋼です。弊社では主に316Lを使用しております。
 SUS316L  316Lの方が低炭素であり、ニッケルの割合が多いので耐食性に優れています。
弊社では主に点眼剤や注射剤など、直接に製剤が触れる箇所で使用しています。
 SUS303  SUS304にS(硫黄)を添加し、被削性、耐焼付性を向上させた材料です。
直接に製剤や食品に触れず、錆びては困る箇所などに使われています。
 SUS440  上記のオーステナイト系と違い、マルテンサイト系のステンレスです。
硬度が必要な医療器具等で使用しています。

2.介在物の存在

え!?ステンレスって穴がある??
ステンレス素材には非金属介在物が含まれています。圧延前の段階では介在物は粒のままです。圧延を行うと介在物が原因の微小な空洞を無数に作ります。


   


A断面の写真(電解研磨面)
直径5μm以下の介在物原因空洞を確認。空洞は電解研磨により表面直径20μm前後となる。表面1平方cm当り約18000個の介在物。

介在物の少ない材質としてクリーンスターA,B,Cがあるが、入手が困難なことと価格が一般的な材料に比べ高価なため、弊社では使用頻度は少ないです。

3.2B材

2Bとは2D仕上げ材に適当な光沢をあたえる程度の軽い冷間圧延を施したものです。下記の理由から弊社での使用はほとんどありません。

   
 SUS304での2B素材表面
スキンパスにより山がつぶれ、複雑な窪み
があり、洗浄し難い。
       2B材の断面模式図
圧延ロールで凸部が平らになるが複雑な窪みが
できていることが確認できる。

4.バフ表面

バフ仕上げされたステンレス。光り輝き綺麗ですね。それってクリーン?

バフ表面は綺麗なのでしょうか?確かにピカッと美しい光沢がでていかにも綺麗に見えますがそもそもバフ研磨は研磨剤をフェルトなどの布に塗りつけ、加工物を押し付けて表面を研磨し、つや出しをします。研磨剤は加工物の微小な凹凸や研磨によって凸部が倒れた裏側に残留し洗浄を長期にわたり非常に困難にします。

   
 バフ研磨(#600)表面
条痕が集合状態。
当たった光が乱反射し、鏡面の如く美しく
綺麗に光り輝く。
   バフ研磨の断面模式図
バフ研磨によって倒れた凸部の裏側に
バフ粉や油脂類が閉じ込められ、残留し、
これが少しずつ長期間にわたって出てくる
ので洗浄は非常に困難となる。



5.電解研磨


電解研磨は油や研磨剤を使わず、表面に一切の物理的な力を加えないで研磨をします。 加工物表面に付着した油脂類やバフ研磨によるバフ粉などは十分な電解研磨により表面20〜30μmを溶解し完全に脱脂・汚れ除去が可能です。
画像はレーザー顕微鏡でみた#320研磨面と電解研磨を施した様子を立体写真で示す。


   
 #320バフ研磨面
激しい凹凸があり、この溝に入り
込んだ微粉末を洗浄して取り去ることは
容易ではない。
電解研磨を施した表面
ほとんど滑らかな平面が得られている。 

参考文献:http://homepage3.nifty.com/electro-polish/index.htm

バフで光沢を出し、微電流を通して電解研磨と称した容器や機器が多く見られます。要注意ですね。

電解研磨のご案内ページへ

弊社の電解研磨についてまとめてあります。


6.不動態化

ステンレスは錆びない?それは表面が酸化皮膜で覆われているからです。(SUS304などで硬度を上げるチッ化処理を行うと酸化皮膜が剥がされて錆びていきます)

不動態化とは金属表面に腐食作用に抵抗する酸化被膜が生じた状態のこと。内部の金属を酸化(錆び)から保護するために用いられます。
酸化性の強い硝酸、クロム酸に浸漬する方法と電解式による方法が有ります。
ステンレスはクロム合金なので空気中の酸素との化学反応で不動態皮膜を成形します。しかしクロムは塩化物に弱く長期間で除々に錆びてくる場合もあります。
弊社では電解式による不動態化処理が可能です。
写真左は不動態化を行わず121℃のピュアスチームに24時間暴露した様子。
写真右はSUS304の2B材を塩化第2鉄で15時間浸漬し、不動態化ありとなしで区別した模様を示す。

   不動態化処理  不動態化未処理
 茶色の部分は不動態化皮膜が取れた部分が
錆びていると考えられる。
不動態化処理部は孔食は認められない。
不動態化未処理は孔食が確認できる。 

7.洗浄


弊社では純水による超音波洗浄を行っております。
電解研磨により金属加工物表面の条痕が取り除かれます(平滑化)。したがってより洗浄性が向上し超音波洗浄との相乗効果でクリーンなステンレス加工物に仕上がります
純水について
水は一般的に電気を通します。それは水の中に含まれる不純物やミネラルが電気を通すものだからです。純度の高い水(純水)は電気を極々わずかしか通しません。弊社では逆浸透膜(RO)、イオン交換膜を通した純水精製器を用いて純水を精製しております。

8.滅菌

不純物のないクリーンなステンレス製品でも表面にはウイルス等の細菌が付着している可能性があります。
医療器具や製剤・製薬・医薬機器、食品機器など使用状況により、消毒、滅菌は必須の工程となります。

昨今、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、AIDSウイルス、あるいは近年注目されているメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の問題が登場し、消毒、滅菌の重要性がクローズアップされています。

弊社では、滅菌処理を積極的な営業業務としておりませんが必要な場合は当社仕様にて対応させていただいております。

以下のリンクから詳しい内容をご覧下さい。
滅菌処理のご案内




レーザーマーキング



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